2020年2月13日木曜日

Googleマップで旅する『奥の細道、平泉』

芭蕉の奥の細道、平泉

三代の栄耀一睡のうちにして、大門の跡は一里こなたにあり。秀衡が跡は田野になりて、金鶏山のみ形を残す。

こんな書き出しでしたね。Googleマップで追ってみましょう。

 

本文の続き……

まづ高館に登れば、北上川南部より流るる大河なり。衣川は和泉が城を巡りて、高館の下にて大河に落ち入る。泰衡らが旧跡は、衣が関を隔てて南部口をさし固め、夷を防ぐとみえたり。さても義臣すぐつてこの城に籠もり、功名一時のくさむらとなる。

 国破れて山河あり、城春にして草青みたり。

と、笠打ち敷きて、時の移るまで涙を落としはべりぬ。

「秀衡が跡」と「泰衡らが旧跡」は、地図上の伽羅御所跡を指します。
「高館」は「高館義経堂」です。「衣が関」「和泉が城」は見つけられましたか?

この文では、地名の位置関係を知り、芭蕉がどんな旅をしたのか把握することを最初の目標としましょう。

問題をやって確認してみましょう。











2020年2月4日火曜日

Google マップで旅する『土佐日記』

『土佐日記』の旅の行程を、Googleマップで追ってみました。
年末に旅立って、海上で年越しをするのですね。
いろんなエピソードがあったんですね……

クリックしてみてください。
土佐日記の行程を自由に見て回ることができますよ。

石碑を探してみたり。
クジラが見られるこんな場所も…
瀬戸内海一の難所も…
有名な神社が近づいて…
京にもどった、紀貫之。
最後に思い出すのは亡き娘のこと……

みなさんも、貫之と一緒に平安の船旅をお楽しみください。

平成31年度センター試験国語古文解説『玉水物語』

文法では、終助詞「ばや」が出題されました。さらに「敬意の方向」の問題が出ています。確実に得点したいところですね。
おなじみの擬古物語、登場人物の把握をしっかり行えるかどうかで合否が分かれます。注も利用して、全体を見る視点を持つようにしましょう。


以下のリンクから問題をダウンロードしてご覧ください。
問題
https://www.asahi.com/edu/center-exam/shiken2019/mondai01day/kokugo_03.html
正解と配点
https://www.asahi.com/edu/center-exam/shiken2019/nH9Jv7785F/kokugo_answer.html

令和2年度センター試験国語古文解説『小夜衣』

鎌倉時代中期以降に成立した擬古物語『小夜衣』からの出題です。
登場人物とシチュエーションの把握、できたでしょうか? これも源氏物語『夕顔』の影響を受けたお話なので、一度読んだことのある人は有利ですね。
古文単語はややマイナーなものが聞かれていました。
昨年に続き、敬意の方向が聞かれています。ここは是非得点したいですね。


令和2年センター試験国語問題はこちら
https://nyushi.sankei.com/center/20/1/exam/3910.pdf
模範解答はこちら
https://nyushi.sankei.com/center/20/1/answer/3910.pdf

令和2年度センター試験国語漢文解説『文選』謝霊運

めずらしく漢詩の出題となりました。
対句の知識が必要です。他、「能」の字の用法。
選択肢がイラストであるなど、これまでにない出題でしたが、内容は平易です。自然を謳った漢詩に慣れていれば、推測がつくところが多いのではないでしょうか。



令和2年センター試験国語問題はこちら
https://nyushi.sankei.com/center/20/1/exam/3910.pdf
模範解答はこちら
https://nyushi.sankei.com/center/20/1/answer/3910.pdf

平成31年度センター試験国語漢文解説『杜詩詳註』仇兆鰲

杜甫の叔母はどうやって杜甫を救ったのか? がつかめていれば、そう難しくはないでしょう。
漢字では「対(こたふ)」と「乃(すなはち)」が出題されています。特に「すなはち」は様々な漢字が当たり、意味が変わることをしっかり把握しておきましょう。


以下のリンクから問題をダウンロードしてご覧ください。
問題
https://www.asahi.com/edu/center-exam/shiken2019/mondai01day/kokugo_04.html
正解と配点
https://www.asahi.com/edu/center-exam/shiken2019/nH9Jv7785F/kokugo_answer.html

平成30年度センター試験国語古文解説『石上私淑言』本居宣長

もののあはれを軸として和歌のあり方を論じた歌論書。宣長には、受験でよく題材にとられる『玉勝間』があり、親しみやすかったと思われます。文学史の知識も大切ですね。
文法では、「に」の識別や、接続助詞「ば」の知識が問われています。いずれも基礎的な文法事項ですね。



以下のリンクから問題をダウンロードしてご覧ください。
問題
https://www.dnc.ac.jp/albums/abm.php?f=abm00033249.pdf&n=h30+kokugo.pdf
正解と配点
https://www.dnc.ac.jp/albums/abm.php?f=abm00011321.pdf&n=%E5%9B%BD%E8%AA%9E.pdf